企業側の心理を考えて独立準備をしよう

IT業界では最先端の技術力を持っている人材が求められている。しかし、最先端の技術力を持った人材を育成するには、長期的な時間が必要になるだろう。新入社員に基礎から技術を教えている状態では、最先端の技術を駆使した製品は作り上げにくい。企業としても業績を上げたいため、最先端の技術を駆使した製品を作りたいだろう。そこで注目される存在がフリーランスのエンジニアである。

フリーランスのエンジニアは経験豊富な人材が多く、自分を売り込むために最先端の技術を身に付けているケースが多い。このフリーランスの技術の高さが欲しい企業は、外部への発注としてフリーランスに仕事を依頼することが増えるだろう。自社では行えない作業をフリーランスに依頼することでコストは上がるが、製品のクオリティーを上げられるというメリットがある。このような企業側の心理を考えれば、フリーランスになる前の独立準備として、最先端の技術を持っておくのは効果的な作戦と言えるだろう。

注意しておくべき点は、IT業界の技術の移り変わりについてだろう。IT業界は速いスピードで新しい技術や知識が確立され、古いものから新しいものへと変わっていく。半年や1年の間に新しい技術へと移り変わることも珍しくない。そのため独立準備として最先端の技術を身に付けていても、次に新しい技術が出てくれば、今持っている技術は古くなってしまう。フリーランスになってからも最先端の技術を追い求めておくことで、IT業界の技術の進歩に対応できるようになるだろう。